捨て色を作れ

キーワード:マーケティング

文具業界で売れるファイルの色は実は決まっている。
例えば、以下の10色のファイルがあったとする。
赤 ピンク オレンジ 黄色 緑 水色 青 紺 グレイ 黒
どれが売れやすいだろうか?
青色以降が売れやすい。つまり、青、紺、グレイ、黒の4色だ。事務系の
色が間違いなく売れている。しかし、マーケティングに強い人は、こう
思うのではないだろうか?
「それなら、その4色だけ販売すればいいのではないか。」と。
しかし、実は文具屋さんに行くと当然のように、10色置いてある。

・・・その10色には秘密がある。

実はこれは人間の心理を利用したものだ。どんな心理かというと、
選んでる心理を演出するという考え方。売れ筋をいきなり見せられた
わけではなく、あくまで自分の意思で、10色の中から選んだという
感覚を演出している。
これによって、消費者は満足感を持って商品を買うことが出来る。
あえて、捨て色を作る。それは買い物という行為をエンターテインメント
にする一つの方法かもしれない。特に熟練消費者であるシニアにとって、
「自分が探して選んだ」感覚は重要な感覚だ。
あなたの業界ではどんな「捨て色」が有効そうですか?

上へ戻る