一箇所に集めてしまえ。

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フロリダ州メルボルンのワン・シニアプレースLLCは、シニアのケアと
サービスを中心とするビジネスコミュニティの計画を発表した。
「ビズジャーナル」(11.29)によると、ヴィエラに出来る18,000平方フィートの
施設には、事務室、シニア図書館とシニアサービスのショッピングセンターを
一カ所に集め、その種の最初のビジネスコミュニティという。
セグメンテーションはシニア。なら、彼らが喜ぶような一大コミュニティを作ってしまえ。
そういう発想だと思われる。一箇所に集めるアナログなメディアミックスは成功例が多い。
全国のラーメンを集めたラーメン博物館などが好例だろう。
在宅療養代理店、理学療法士、医療機器供給元、プロのエルダーケア・マネージャ、
非営利的団体、弁護士、資産運用コンサルタント、旅行代理店などが集合するらしい。
しかし、私は危惧する。
そこにエンターテインメントの観念はあるのか、と。ただ、シルバーマーケットに興味の
ある人を集めた企業・NPO団体にとっての「一大ソリューション」にはなっていそうだが、
それはシニアそれ自身にとっても一大ソリューションなのだろうか。
私はあまりそう思わなかった。図書館とショッピング。
それだけではエンターテインメントが足りない。そこに行くための動機が少ない。
映画館に画廊、アミューズメントに音楽CDレンタルがそれぞれシニアに好かれるように
設計されるとかなら面白い。上映する映画も何もかもアンケートで上位に来たものを上映。
もちろん、新作も上映する。その位までシニアに対して奉仕しようとする気持ちはあるの
だろうか。
全身全力でシニアに楽しんで頂こうとする考えがまだあまり見えてこない。
ただ、くっ付けただけ、とトータルプロデュースは違う!
プロデューサーの視点には顧客満足もっと言えば、顧客へのエンターテインメントの
視点が欠かせないだろう。
参考記事:
http://www.bizjournals.com/orlando/stories/2004/11/29/daily28.html

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