月で老人ホーム。

キーワード:シルバーエンターテイメント

「月に老人ホームを作り、地球を眺める“地球見”生活をしてはどうか」
とは毛利氏の言葉だ。その言葉が実現する時代が来るかもしれないと
想像すると、面白い時代だなあと素直に感激してしまう。
しかし、実は今までにも高齢者が宇宙に行ったことはある。米国のジョン・
グレン飛行士が1998年に77歳でスペースシャトルに搭乗。
打上げ前には「たいへん興奮しており、訓練のすべての瞬間が楽しい。
健康状態は最高だ。宇宙での私の医学データが老化研究に貢献するだけ
でなく、私の飛行が多くの高齢者を元気づけられたらうれしい」と喜び
を語っていた。
又、そうした中で(財)未来工学研究所 光盛史郎氏は「福祉と宇宙を
考える会」の中で以下のようなことを言っている。

月面に老人ホームをつくる利点は少なくない。月面の重力は地球の6分の
1であり、高齢者が月まで無理なくたどり着けるとしたら、月面は身体に
やさしい居住環境を提供できるだろう。宇宙医学者の三井いわね氏は、
専門家の立場から宇宙の微小重力環境では老化した足腰への負担も少なく
体の移動も楽であり、特に寝たきり老人の褥瘡ケアなどの利点を挙げ、
宇宙老人ホームや宇宙ホスピタルが有効であると述べている。
月面よりも宇宙ステーションなどのいわゆるゼロG環境の方が良い場合も
あるが、長期滞在や施設の居住性を考えれば、多少重力がありスペースも
とれる月面の方が便利であろう。

そう考えると月で老人ホームがある世界も近い将来に起こるのかもしれ
ない。何ともSFな話だが、老人ホームにも「夢」は必要だと思う。
夢のような老人ホーム、が長寿大国である日本には必要だろう。
あなたはどんな楽しい施設が考えられますか?

上へ戻る