土地を売るアメリカのアクティブシニア。

キーワード:世界の事例

土地。日本ではバブル崩壊とともに土地神話が崩れたと言われる一方、
一度持った土地に固執しないかというとそうでもないことが多い。
売る、という発想を積極的には取らないはずだ。
しかし、カリフォルニアに住む1946年から1964年に生まれた4人に3人が、2004年に
自宅を販売した(カリフォルニア不動産協会調査)。
sfgate.com(12.19)によると、典型的カリフォルニアの
家屋の売り主は47才、既婚、年収は135,000ドル、以前に一度は家を売ったことがあると
いう。
しかも驚異的なのはその家を発見した手段の話。なんと99%がインターネットを使ったと
いうのだ。40歳から58歳のシニアのほぼ全員がインターネット検索をしている、ということ
を考えると、これからシニアとインターネットがさらなる親和性を高めることを示唆する。
カルフォルニアに住むシニアは基本的には超富裕層だ。その超富裕層はやはり最先端な
ものに対するアンテナが早い。いわゆる、シニアの中でもかなり伝播性が高いスマートシニ
アと言われるセグメンテーションであろう。
土地にも固執せず、新しいものを招き入れるアンテナを持つ。フロンティアスピリッツを持つ
のがアメリカらしさ、なのかもしれない。開拓者精神。それが、スマートシニアのキーワード
かもしれない。

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