介護をするのが嫌になる「バーンアウト」予防

キーワード:健康・ヘルスケア

バーンアウトという言葉を知っているだろうか。
これは、1974年、Freudenbergerによって、医療従事者の心身の
消耗を指す言葉として使用されたのが最初と言われている。
つまり、介護をする、時に高齢者を幸せにする、という思いが強い人が介護など
への憧れを抱き、仕事に就く。しかし、対人援助において、サービス提供の結果は
客観的な「正解」や「成功・ゴール」がない場合が多い。
しかも、最近は老人ホームや老健に入るとADL身体能力が低下するとまで
言われる。しかも、政府に!
それはやってられない。報われず、燃え尽きる。
最終的には、情緒的に疲弊し、クライアントをモノのように扱う!
その姿が私が昔、自分の祖母に対して職員が行っていた姿だったのかも
しれない、と今は思う。祖母は、老健に入っていた。老人ホームにも入っていた。
しかし、そこでは、音楽の時間として童謡が流れマッハのスピードで車椅子を運び
注射、注射、注射。嫌がる祖母は何度も注射を打たれ、健康診断を何度もされ、
きっとそこには人権は無かった。
耐えられなかった。嫌だった。見たくなかった。しかし、現実はただただ目の前に
広がっていた。結局、病院から老健に移動する。それしかできなかった。
わからなかった。何がどういう施設なのか。
老健の理念を聞けば素晴らしい気がした。もう一度、家に帰るための施設。
リハビリをして戻ってこよう。すごいじゃないか。嬉しいじゃないか。
しかし、肝心のリハビリ職は、各老健に1、2人しかいない。
しかも、あるケースでは、リハビリ職が介護士と申し送りをせずに、
リハビリ内容を決定し、風邪でつらいのに、無理やり外へ散歩させられる
ケースなども散見した。
激しい怒りを覚えた。それははじめ、中で働く職員へ向けられた。
しかし、違った。
第一ステージ「熱心に取り組むステージ」、第二ステージ「報われないステージ」、
第三ステージ「燃え尽きるステージ」。これがバーンアウトまでのプロセスと言われる。
「特別養護老人ホーム介護職員におけるバーンアウト」(1999)によると
就職動機として「人の介護をする仕事に就きたかったから。」
「価値のある仕事だと思ったから。」の平均値が高いことがわかっている。
しかも、責任感が強い人や、まじめで仕事熱心な人のほうが、バーンアウトする
可能性が高いというのだ。
実は職員の意識は高い人が多く集まっていた。そりゃあ、そうだ。賃金も安いし
ハードな仕事。そりゃあ、意識が高くないとそもそもやろうとは思わない。
つまり、現状では、意識が高い人は集まっている!
それなのに、彼らがバーンアウトしてしまうようなしっかりとしたバックアップ体制が
足りないのである。
では、どうやればバーンアウトを緩衝することが出来るのだろうか。
まずは、今日は個人レベルで解決出来ることを紹介しよう。
まずは、達成感であるとか、適職か適職でないかという考え方をやめること。
適職だと感じられないのは、あなたがそれだけいろいろなことを見えるように
なった成長の証。今は苦しいけど、この気持ちは必ず次に繋がります。
だから、まずは、明日やれることなら明日やればいい。
責任感でがんじがらめになる必要はない。
シルバーエンターテインメントという言葉を知った読者の皆様がもし、
責任感の強さのあまり、バーンアウトしそうになったら、そのときはこう
考えて欲しい。
まず、重要なの?仕事じゃないね。それは俺の体って奴さ?
何故かって?そりゃあ当たり前さ。俺がここでぶっ壊れてしまったら、
誰がエンターテインメントを出来るっていうんだ?はーははははは。
それが、シルバーエンターテインメント流だ。
楽になればいい。ゆっくりやればいい。焦る必要はない。
進んできた足跡は確実に誰かを幸せにしてきたはずだよ。
次回、26日は「バーンアウトを組織的に無くすための方策」を紹介しよう。

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