レクリエーションをパッケージングする。
キーワード:シルバーエンターテイメント
羽立工業株式会社(HATACHI ハタチ)は、
高齢者施設のデイサービスなどをターゲットに、レクリエーション
セットを季節ごとに届けるサービス「RecWell(レクウェル)」を
発売した。「そのまま使えるレク材」と「施設担当者向けのレク
HowToマニュアル、カリキュラム」をワンパッケージにしたもので、
「毎日のレクリエーションの準備が大変」という施設担当者の声
から生まれたサービス。レクの下準備やネタ集めで苦労している
施設現場の声をもとに開発した。
http://www.fukushi.com/news/2005/02/050222-b.html
こういう施策は非常に判断に迷う。
コンセプトはむしろシルバーエンターテインメント的だ。非常に喜ばしい。
しかし、これは果たしてどの程度、無我夢中度が高いのだろうか。
アミューズメントとエンターテインメントは違う。違いは、無我夢中になれることだ。
その遊びを元にしてわれを忘れて楽しむことが出来るか、どうか。
それがエンターテインメントの定義だろう。
そうしたときに、この施策は、果たしてエンターテインメントなのか、それとも
アミューズメント、いや娯楽なのか。いまいち、判断が付きづらい。
レクリエーションは暇つぶしのツールになってしまってはいけない。
むしろ、それがメインに据えられるべきだ。あくまで、それを中心に取り込むのが
必要だ。むしろ、そうでないと、本当の意味でのエンターテインメントはなかなか
成就しない。
その商品は暇つぶし用か?それとも無我夢中の中毒性が高いか?そこが商品製作の鍵になるだろう。