バリアフリーパチンコ

キーワード:シルバーエンターテイメント

パチンコ屋の椅子。私はパチンコにはいかないが、あの椅子はかなり小さい。
そのため、あれに座れる車椅子の人は珍しい。しかし、車椅子だと言って、
パチンコに興味がない訳じゃない。ある日、ある店はその椅子を外せるように
して欲しいとの要望を受けた。
要望を受けて椅子がはずせるようにし、車イスでアクセス出来る
ようにしたところ、車イス利用者に口コミで広がり客が増えた。
これがユニバーサルサービスの試み。今まで来店出来ない人に
チャンスが与えられた訳である。
しかし、私の自論では、ユニバーサルデザイン性は当たり前。
ユニバーサルデザインやら、アクセサビリティへの心がけは
「まあ、基本。」というレベル。そうではなく、それ+@を扱うのが弊社の
シルバーエンターテインメントだ。
その後、又、クレームが寄せられた。遊ぶ台が「選べない」と言う話に
なったのだ。
確かにこの時点では椅子が外れる台は限られており、入店しても
その台でしかパチンコが出来なかったのである。
出した結論は・・・。
「店内のどの椅子でも5分ではずします。」
そういうこまめなアフターケアーだった。
そして、それだけには終わらない。係員は手話を覚え、積極的に話しかける。
トイレも広々。通路も広々。
http://www.kiccho.co.jp/barrier_free/
口コミは大発生。ユニバーサルデザインの好例になっている。
この例のすばらしいのは、ユニバーサルデザイン+エンターテインメントが
わかりやすい形で訴求されていることだ。これまでなかなかエンターテインメント
ビジネスではユニバーサル性がとられてこなかったし、逆に言うと、ユニバーサル
デザインが施された商品に、エンターテインメントがかけていたこともしばしば
だった。
それは片輪しかない自動車に乗るようなものだ。
普通に自分の消費行動に照らし合わせてみればわかる。
使いやすいだけではなく、なんらかの驚きや、楽しみがないと使わないはずだ。
服もエンターテインメント性を加えると、おしゃれになり、
食事もエンターテインメント性を加えると、グルメになり、
住居もエンターテインメント性を加えると、自分だけの部屋のデザインなどに
つながる。
たまに勘違いされるが、私の言うエンターテインメントは何も娯楽ではない。
無我夢中になれるもの、だ。
使いやすさ+エンターテインメント、それがシルバーエンターテインメントの
目指すところである。

上へ戻る