シニアとゲームの距離

キーワード:シルバーエンターテイメント

(社)コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は21日、調査報告書
として、シニアを対象とした『2005CESAシニア調査報告書~日本・韓
国合同調査~』と、ネットワークゲーム/携帯電話ゲームコンテンツを
対象とした『CESAネットワークゲーム&携帯電話ゲームコンテンツ
ユーザー調査報告書』の2種類の販売を同日付けで開始すると発表した。
価格は各5250円。直販のほか、全国の政府刊行物サービス・センター、
全国大手書店などでも販売する。なお、これまで行なっていたインター
ネット書籍販売サイト“専門書の杜”での販売は2004年12月で終了し
ているという。

ゲームに関してアメリカの調査報告書では、35 – 49の女性がメインターゲット
であり、その層が今後高齢者層にスライドしていく可能性を述べた。
つまり、高齢者を(やんわりと)ターゲットにしたゲームが強烈に市場展開される
可能性も将来的にありうるという結論だ。
今回のは、今日本の高齢者層とゲームの親和性に関しての調査が出ていて
興味深い。

同調査によれば、テレビゲームについて「現在も(たまに)している」と回答したのは、
一般世帯のシニアでは5.7%で、普段からインターネットを利用しているシニア
“ネットシニア”では16.0%となっており、増加傾向にあるという。ゲームプラット
フォーム(テレビゲーム/パソコン用ゲーム/携帯電話ゲームコンテンツ/アーケード
ゲーム/ネットワークゲーム・オンラインゲーム)では、パソコン用が最も利用されて
おり、一般では11.7%だが、ネットシニアでは40.9%になるという。

いわゆる、スマートシニアと呼ばれるインターネットを多用するシニア層はやはり、
インターネットだけではなく、情報機器全般でもトレンドリーダーになり活用している
ようだ。今後、情報家電などを市場投下していく企業はこの層をターゲットに展開
しないとうまいシェアを獲得出来ないかもしれない。
シニアの中にも多くのセグメンテーションがある、というのは多くの人が言っているが、
実際のシニアの特性はまだ浮き彫りになっていないという人が多いように思う。
私はhikouki.netの中で毎日トレンドリーダー層の方々の発する情報を読み、
情報収集しているが、その中でわかってきたのは、このセグメンテーションは
知識が豊富でネットワーク力もあり、社会的な地位も高い人が多く、一般的なシニア
よりも富裕層の方が多い。口コミ伝播力も強く、人に気遣う優しさがあり、人徳も高い
人も多いようだ。
シニアでネットが使える人は、それだけで憧れを持たれるような装置を持っているような
もののようだ。最先端の技術を華麗に使いこなす○○さん。
そういうイメージの方が多く、当然、私の目から見ても純粋にかっこいい。
今後はマルチメディアコンテンツの普及だけにとらわれずに、スマートシニア層が
注目を浴びていく時代になるのかもしれませんね。

上へ戻る