Don’t retire. Rewire.
キーワード:世界の事例
やはり、アメリカでも日本でも高齢者・シニアと呼ばれることや
定義づけられることに対する「反発」は根深い。アメリカでよく
言われるキャッチフレーズを村田アソシエイツの村田氏が
紹介している。
シニアマーケットの新しい言葉
「Reinventing Retirement(リタイアメントの再創造)」、
「Recasting Retirement(リタイアメントの再定義)」、
「The word of Retirement should be retired
(リタイアメントという言葉自体リタイアしろ)」
「Don’t retire. Rewire.
(リタイアするな。新たなつながりを創れ)」
などの多くの言葉がアメリカでも飛び交っている。
最後の「Don’t retire.Rewire.」などは非常に面白いキャッチ
フレーズだが、全てに共通しているのはリタイア=ハッピーの図式
からの脱却である。要は「ご隠居生活」なんて俺はまだまだだよ、
といった高年齢層が増えてきているのである。
昔からのイメージもあるだろう。アメリカ・日本共通しているのは
今の50代は「反逆児」的なメンタリティーをもっていたということ
である。学生運動やロックは「反逆児であり続けること」が美学で
ある。そんな彼らにご隠居やハッピーリタイアは似合わない。その
言葉自体に反発・反逆児であろうとするのが今の50代だ。
しかし、多くの「反逆児」は楽しいことには敏感である。やったこと
ないこと、挑戦したかったことには敏感であるはずだ。そして、昔と
違って「反逆児」はお金を持っている。
じゃあ、その反発のパワーをどこで使ってもらったら楽しんでもらえる
か。そういう方向から考えると面白い答えが見えてくるかもしれない
ですね。