高齢出産。35歳以上で出産は10人に一人
キーワード:健康・ヘルスケア
妊婦が10人集まれば、ひとりは高齢出産である。少ないと感じますか?
でも、24年前の昭和50年にはわずか3.8%だったのに、ここまで増えたのです。
この統計でおもしろいことは、昭和26年の統計では今よりも多い14.7%が
高齢出産だったことです。この時代は子供を4人以上出産する人が多かったためです。
昔から、高齢出産をがんばる女性はたくさんいた!
http://www.babycom.gr.jp/pre/sp1/spd1.html
私がこの記事で驚愕したのは、ここでの高齢の定義である。35歳で高齢になって
しまうのか・・・。しかし、ひとたび、高齢出産=35歳から、みたいなことが根付いてしまう
と高齢出産のリスクを考えて、控えるような現象も起きてくる。
それは社会的に非常に悲しい話だ。35歳を過ぎても魅力的な女性は大勢いるし、
彼女らが生むことをあきらめてしまうのは非常に寂しい。
しかし、高齢出産のリスクは最終的にあまり、高くないというデータもある。
1990年、ニューヨークのマウント・サイナイ医学校のBercowitzが
病院で出産した20歳以上の初産婦(単胎)3910名を対象に調べたところ、
35歳以上と20~29歳が最終的に見せた差は、低体重児(low-birth-weight infant)
の割合がわずかに上昇したのみだったのだ。
[高齢]などという記号化はいたるところで襲ってくる。
今回は高齢出産を扱ったが、それだけではないだろう。
60を過ぎて、
「あなたももうおじいさんなんだから控えたほうがいいですよ。
あなたももうおばあさんなんだから控えたほうがいいですよ。」
と言われることもある。
自分を一つの枠にはめ込む記号化は時に人を無気力にさせるほどのインパクトを
持つ。行動を束縛する。だが、違う。悪しき記号化は常に過去に依存している。
そのおじいさんもおばあさんも過去の昔のおじいさん、おばあさんだ。
無視すればいいではないか。
時代が変わったんだ!
そう叫んで、今、「高齢」といわれてしまっている人へのエールを送りたい。