痴呆症を「認知症」に変更した反響と私の提案。
キーワード:健康・ヘルスケア
厚生省が、痴呆症は差別的な表現なので、その言葉を変更しようと奔走していたが、
その新しい呼び方は「認知症」に決定した。それはもう11月のコロの話だが、blog界
でも、色々と議論を呼んだようだ。
せめて「認知失調症」とかだったら、もう少しわかりやすいと思うのですが……。
「痴呆」→「認知症」 (旅行用+R氏の記録)
「統合失調症」の言い換えに比べて,普及する可能性は低いだろう。
「痴呆」→「認知症」(Mochi’s-Multitasking-Blog)
何よりも『認知症』と呼び名が変わった事により、当事者やご家族さん自身にとって少しでも病気への向かい方がかわってくれれば…と思います。
痴呆の新呼称は『認知症』(人生のマトリックス)
「認知症」決定は出来レースか。(岩清水日記)
認知症へ(One Night In Heaven)
「痴呆」→「認知症」 (旅行用+R氏の記録)
「認知症」はやめて「認知障」にしてほしい(手の届く範囲だけでもなんとかしたい)
「痴呆」→「認知症」(Mochi’s-Multitasking-Blog)
痴呆の新呼称(不定期な「アレ」)
痴呆の新呼称は「認知症」 厚労省、行政用語を変更(はてなダイアリー医学生日記)
痴呆の新呼称は『認知症』(人生のマトリックス)
認知症?What?(Cosi e la Vita)
「痴呆」あらため「認知症」(Motoe Lab, MYU)
認知症? (Hiroaki Suziki’s Blog)
痴ほう改め、認知症(事務局のつれづれ日記)
認知症って何なんだ? (20世紀少女)
「慶賀」という名は無駄にポジティブなので「喪黒」に改名します。(わたしのおうち)
「痴呆」から「認知症」へ(電脳くおりあ)
本日より痴呆症改め「認知症」に 厚生労働省(Blog the Tokyo)
行政用語から「痴呆」消滅 新呼称「認知症」に(ホームヘルパー井戸端会議)
痴呆=認知症?んなアホな(催眠・心理学・精神医学)
大まかに要約すると、大抵のblogは、「痴呆には侮蔑的イメージがあるため、
改名自体はいい試みだったがその代替語として、認知症は不適切ではないか?」
という問題提起をしている。
私もその意見だが、提案するなら、どんな言葉がいいだろう、と悩んだ。
確かに、痴呆と言う言葉には、酷くショックな意味がある。
私は私の父方の祖母は「少し、痴呆も入っています」と看護婦に説明されたとき、
激しく不安な気持ちになったのを覚えている。是非、変えてほしいと思った。
うちのばあちゃんを痴呆と呼ぶなんて酷いではないか、と。
提案するなら、色々と悩んだが、チャレンジングな名前がいいと思う。
つまり、痴呆のようにあまりそれから抜け出すことを考えられなくなるような
ネーミングよりももっと、リハビリをすることで緩和しうることをイメージさせるもの
の方がいいと思う。
そこで、私はハンディーキャップシニア、を提唱したい。
ゴルフのときなどで、少しハンデをつけてもらう、のような形で使われるものである。
あれなら、「少しハンディーキャップがついちゃったけど、リハビリすることで良くなって
いくと思います」のように、能動的な形で使われるかもしれない。
痴呆になっても、人間的価値がある、ということを提唱したのは日本の厚生省、
老健局である。これは世界的に見てもすばらしい事業であり、今回の施策も
はじまりはとても良かったと思う。
しかし、多くのbloggerが言うように、認知症というのは分かりづらい。むしろ、
分かりづらいことが原因で悪い面ばかりがクローズアップされてしまうと思う。
「認知症って何?」
「ああ、要は痴呆のこと」
というように使われる現場が目に浮かぶ。
ネーミング変更は確かに緩和剤に大いに役に立つが、元々の意味合いや、
使われる現場を考えないと難しいものなのだ。