沖縄に見る盛大な長寿の祝い「カジマヤー」

キーワード:シルバーエンターテイメント

毎年10月中旬になると沖縄の各地で盛大な長寿の祝いが繰り
広げられる。カジマヤーの祝いがそれだ。数え年で97歳の「
オジー」や「オバー」が色とりどりの風車で飾られた
オープンカーに乗り込んで、通りを行進していくのだ。
車の前後には長い行列があり、若者たちのエイサーの舞いが
華やかにこの祝いを盛り上げている。途中の家々からは人々が
飛び出してきて車上のオジー・オバーに触って、その「健康と
長寿にあやかろう」とする。
しかし、当然周りの家族は用意は大変だ。97歳になるというと、
関係者は半年や一年前から計画をし、準備に入る。時にはホテル
を貸しきって数百人もの出席者が集うときもある。青年たちは
伝統のエイサー踊りでにぎやかさを演出し、婦人たちは余興の
舞いや宴席の料理で大忙し。地域総出のイベントになるのだ。
当然、老人ホームでもそのイベントは行われる。ホームを挙げて
祝い、家族も駆けつけ、時には長寿者をオープンカーに乗せて
いく!
何とも素敵なお祝いではないか。しかし、沖縄と日本。同じ日本国
なのに、長寿社会としての習熟度は沖縄が飛びぬけて高い。こんな
素敵なお祝い、日本的なブームにならないものだろうか?

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