年齢をごちゃまぜにする。

キーワード:シルバーエンターテイメント

発想には二種類ある。選別する方法と、ごちゃまぜにする方法だ。
セグメンテーションする、というのがターゲティングの意味だ。主力顧客を
認識し、そこに集中的に投下することで全体のリターンを多くする。
それはマーケティングの基本とも言える。しかし、シニア層に限れば、
ごちゃまぜにしておく、ことも一つの面白い戦略になるのかもしれない。
新発田市大槻の赤谷線サイクリングロードで自分で作ったかんじきをはいて、
100メートル走やチーム対抗リレーで競う「第5回かんじきレース世界大会」
(新発田ふるさと塾主催)が2/6に行われた。小学生から70代の高齢者まで
約30人の参加者たちは、転んだり雪にはまったりしながら力走した。
この大会のすごかったのは、その100メートル走の優勝者である。
初参加で100メートル走女子の部1位となった同市五十公野、主婦、大沼
京子さん(51)は「思わず夢中になってしまった。ももを高くあげるのがコツ
かな」と息を弾ませていたという。
ここで思うのは、ハンデ、ということを必要としないシニアが既に出てきている
ということだ。シニア限定の大会などにしなくても若い人との間でも十分に
戦えるスターが出てきている。
それならば、あえてシニアをターゲットにしたイベントを打つ際に、年齢を
ごちゃまぜにすることも手かもしれない。違う年代同士のコミュニケーションにも
エンターテインメントの可能性があるのだ、ということを感じた大会だった。
参考:毎日新聞

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