孫マーケティング

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久しぶりに小田急線に乗る。
そうすると、素敵なかわいらしいポスターを発見した。
「おじいちゃんを乗せてあげたい。」
そのキャッチコピーの下には、新宿から箱根へ行けるということが絵で
書いてある。そして、ロマンスカーの文字。
あらゆる場面が想起出来るいい広告だ。この子供のかわいらしさに
私は一瞬でやられてしまった。
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最近、孫マーケティングが注目されてきている。
理由は現代のおじいちゃん・おばあちゃん世代も、子供をたくさん
産んでいた時代ではない。さらにここにきて現在の少子化。
ただでさえ可愛い孫が一人、という状況もザラである。そうなると、
そこへの愛情は並大抵なものではないのは間違いない。
ベビー・子供服でも、おじいちゃん、おばあちゃんのバックアップを
受けて、ラルフローレン、バーバリーといったブランド服を買い与え
るようになった。百貨店や専門店の高額ベビー・トドラー服は、市場が
縮小しているにも関わらず好調な伸びを見せている。
市場は縮小するから、マーケットがなくなっていった訳ではなく、
上手に高級ブランド化することによって、むしろ、成長に成功した。
この新しい市場にいち早く気づいたのが、ナルミヤインターナショナルだ。
同社は、同業他社が相次いで女児服の縮小を図る中で、オシャレに
興味を持つようになった女児をターゲットにしたブランドを相次いで開発。
それらのブランドを集積した「ジュニアシティ」というショップを百貨店内で
展開していった。
俗に言われる6ポケットという概念がある。それは両親とその2人の
祖父母。その6名が孫に気に入られるべく、お金を支出する、という
ことだ。それに加えて、現在はその近くにいる結婚をしていない叔父
や叔母も増え、6ポケットは7ポケットとも8ポケットとも拡大をしている。
孫マーケティングはこの少子化時代に逆説的だが、今後も非常に
有望なマーケットの一つだろう。

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