世界の高齢者にとっての楽園の設計。
キーワード:シルバーエンターテイメント
退職後、どこに住みたいか?そうしたときに大抵は同じような
条件の場所に住みたがる。それは「楽園」のイメージがあるような
場所だろう。
『SUR』(9.8)によると、マラガ地方のコスタ・デル・ソールは、
1年のうち325日が太陽に恵まれたヨーロッパ人の退職者の楽園。
この10年で、80才代の人口が50%増加した。国立統計研究所によ
ると、この地の80才代の人が43,400人、うち5,000人が外国人で、
彼らの数は10年前の2倍に増えた。その数はイギリス、ドイツ、デ
ンマークとオランダ人の順。
国内と外国人の高齢者の増加で、彼らをケアするだけの公共医療施
設はない。それに老人ホームの不足もある。そのため外国人の多く
が、沿岸のレジャー施設で暮らしているという。
しかし、そういった楽園は、残念ながら医療ケアとの間で板ばさみに
あった。つまり、現地の人間に対してのみ医療ケアを提供しているだけ
でも精一杯なのに、外国の人を受け入れる体制など無理、という
悲鳴が聞こえてくるようだ。
日本は本来、こうした医療サービスの基盤も充実した楽園を設計する
必要があると思っている。医療の土台において、あらゆるエンターテ
インメントコンテンツが設計されたサービスを展開する必要があるだ
ろう。
医療の土台と楽園の設計。
はじめに、こういった理想空間をつくるのはどの国だろうか?
(もしかしたら、企業かもしれないけど。)