オーストラリア高齢者福祉大臣の政策はトイレ!
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Bronwyn Bishop オーストラリア高齢者福祉大臣は、全国公衆トイレ
マップを掲載したウエブサイト toiletmap.gov.au を開設した。
豪政府は、このサイトの情報が、失禁の恐れを抱く高齢者や障害者に
対して、さらなる自由と自信を与えるものと期待している。
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大爆笑である。高齢者福祉大臣が、トイレのホームページを
作っている。おもしろい。しかも、「さらなる自由と自信を与える」と、大真面目に
話している辺り、その人柄がまじめなことが伺えておもしろい。
しかし、あながち馬鹿には出来ないほど、機能は充実している。
My Toilet Map では、自分の好きなトイレを登録して、旅をエンジョイすることが
出来るし、オーストラリア全体の1万3000箇所の公衆トイレを網羅しているため
どんなトイレも一瞬で検索可能。どこどこ周辺のトイレ、のような形での検索も
余裕シャキシャキ。
Bishop 大臣は、「公衆トイレマップにより、国民がよりオープンに失禁に関して
語ることを期待している」と述べる。大真面目なキャラクターが私のツボであるが、
失禁問題は確かに重要なファクターの一つだろう。
筋肉が委縮していたり、感覚が鈍っていたりするために起こる便失禁は高齢者に
多いと言われる。しかし、それは仕方のないことで、それをどう受け止めるかが
重要であると言われる。
私はなんてだめなんだろうか・・・・。失禁の際にそう感じてしまい、隠して
生きていくタイプとそうではなく公にさらして、笑ってしまうタイプの二通りが
いるという。精神学者でエッセイストのなだいなだ氏などは、豪快に笑ってしまう
タイプで、そうしないと精神的に追い込まれていってしまうと講演会で話していた
ことを思い出す。
なかなかイメージしづらいが、トイレを丁寧に配置し、その上でそれがどこにあるか
すぐにわかるということは確かに大きな社会貢献である。ちょくちょく道を散歩
しながら、旅を楽しみながらトイレに行くことが出来る。そうすれば、はじめから
失禁をしなくてすむかもしれない。しかも、このプロジェクトにかかっているお金は
なんと9億円。
「Bishop 大臣も言っていることだし、俺も失禁しちゃったよ。がはははは。」
そんな風に笑って話せる環境作りに彼の政策は大いに効果テキメンなのかも
しれない。