オランダのユトレヒトで開催された「50+Beurs &Festival」が
興味深い。これはシニア向けのイベントであるがコンテンツが面
白い。
企業のブースをたくさん集め、あくまで楽しめるような設計にした
イベントを行っている。

例えば、ハンサムな美容師によるヘアセットをしてくれたり、メイク
アップをしてくれたりする。エンタメ重視なのである。非常に面白い
施策である。エンターテインメントイベントがCRM的なニュアンスとは
別に単純に販促につながっている。実はこのフェスティバルに刺激され
る形で日本でも「おとなの文化祭」という企画が開催されている。
これは会場全体に小学校の雰囲気を再現し、学校の文化祭のように気軽に
参加・体験出来る演出をした。特設ステージには「なかにし礼氏の特別
学長講演」や「海外ロングステイセミナー」など集客のカギになるイベ
ントを実施した。
さらに「おとなの算数/豊かな老後生活を送るための三つのポイント」
「おとなの国語/絵本を読み聞かせてみよう！」などの講座でほぼ定員。
人気を博したのは「給食コーナー」「駄菓子屋さんコーナー」「昔の
教室再現コーナー」。懐かしさを演出しつつ、企業協賛に「高木ブー
氏のハワイアンコンサート」を実施し、楽しさを演出した。
アクティブシニアをターゲットにしたイベント企画は今後益々
増えるだろうが、ポイントは以前から変わらない。企業ニーズと
アクティブシニアのエンターテインメントを求めるこころとの
マッチングである。
こういう企画は企業シーズから考えると失敗する。どんなものが楽し
めそうか、というマーケット発想をまずはするべきだ。その上で企業
ニーズと折り合いをつける必要がある。
あなたならどんなフェスティバルが開催出来そうですか？