シニアだから○○は出来ない。
高齢者だから○○は使えないよ。
そんな議論が聞こえてきたら、一度本当にそうだろうか、
と疑ってみたほうがいいかもしれない。シニアがデジタル
機器を使いこなしていてもおかしくない時代なのだ。

高齢者のライフスタイルを知るには、彼らの生活で何が利用
されているかを知るのが手っ取り早い。世界的に携帯電話の
普及がめざましいが、2002年のイギリスの80歳以上の男性の
1０人に3人、女性の5人に1人が携帯電話を所有していること
が、イギリス統計局の調べでわかった。インターネット利用
者では、80歳以上の男性の10人に１人、女性の2０人に1人以
上がインターネットを使うと報告した。

こういった流れは当然日本でも起きてくるだろう。決して、イ
ギリスだから、とう特別な話ではない。元気な高齢者が増えて
きている。
デジタル機器は若者が持つモノ、という時代から、デジタル社
会は誰もが使える社会に変貌を遂げようとしている。それは機器
も変化しているが、消費者も変化している。
「○○は出来ないよ。○○はムリだよ。」
ではなく、じゃあどうしたら出来るかな、とまずは考えてみること
が重要だ。そして、考えていると案外、思っていた以上に使ってく
れる、ということはありえるのだ。