すごい、としか言いようがない。88歳の現役最高齢女子アナが
登場した。


天草放送というネット放送だが、インパクトや話題性は十分だ。
そうなってくると気になるのは当然、ニュースの質だ。どんな
風にレポートを行うんだろうと思うのは皆共通だろう。
アナウンサーであるツルさんはいきなりレポート前にその「気合」
を視聴者に伝える。その気合はポージングによって行う。
・・・太極拳での鶴のポーズだ。
次に鶴さんは社長さんにインタビューを試みる。非常に自然な受け
答えだ。花粉症にも効くという説明を受けた鶴さんは
「本当に効くとですかねえ？」
TVではなかなか見れない自然なインタビュースタイルである。疑問に
思ったことをそのまま口にしている。方言も直さない。
しかし、良く考えるとローカルニュースは本来、こういう形を取るべき
なのかもしれない。わざわざ共通語ではなく、方言バリバリで自然体。
そのスタイルは何故か不思議な安心感がある。TVを見るときに感じる
「壁」が無い気がする。出演者が「近く」感じる。
今の世の中は情報があふれている。「完璧なもの」があふれている。それ
は形成されたものであり、作られたものである。しかし、そうした時代に
こそ求められるのは作っていない自然さであったり、「新しさ」である。
この素敵な淑女のレポートはこの2つの要素を同時に満たしている。
こういった「新しさ」が次第に受け入れられる時代も来るのかもしれない。