楽天のサービス「シニア市場」を斬る。

キーワード:インターネット

最近、楽天のシニアに対するアタックが激しい。
以前から楽天のグループinfoseekを利用して、調査を進めてきていたようだが、
ここに来て新たな展開を仕掛けてきているようだ。色々な噂もちらほら。
プロ野球に関しても実はシニアがメインターゲットだったのではないか、との
話もある。
http://www.uchida.gr.jp/weblog/archives/2004/09/_4060.html

結局、巨人幹部に懇願されたのと、8月に個人金融を狙って買収した
「あおぞらカード」の300万円までのVIPローンの対象者が40代から60代の
シニア層で、ネット事業の網にかからなかったこの層をプロ野球を
通じて開拓できると考えたらしいと言う事でした。

そんな噂が飛び交う中、楽天がついに「楽天シニア市場」というサービスを開始
した。
概要はライブドアニュースの中で詳細な分析がされていたので以下、参照。

わかり易い商品分類としてデパートのフロア案内に見立てた「フロア別紹介」を
採用。また他では手に入らないような逸品を紹介する「特別催事会場」、シニア
世代の著名人によるリコメンドコーナー「大人のモノ語り」などを隔週更新の「期
間限定特集」として掲載する。更にシニア世代のユーザによる商品購入の感想
紹介、毎週水曜更新の売れ筋ランキングなど、シニア世代にとっての「お買い物」
の目安となる情報を随時追加していく。

このサイトの面白い点はまずはシニア向けだと一発で分かる文字の大きさ。
又、インタビュー記事の中に商品へのリンクを張ることで、
「広告ぽくない広告」を実現している点やそのインタビューされる人がシニアの中で
も非常にかっこいい存在である点も面白い。
しかし、一方でコンセプトが揺れていそうな印象も受ける。
例えば、このサイトのタイトルゾーンには「健康・食・介護用品・・・」と書いてある。
不思議だ。楽天の発表している50歳以上の方の購入ランキングの中には
介護用品は一切無いのにも関わらず、介護用品。
又、jis規格を網羅したデザインとは言いづらい、といった印象を受ける。
商品検索の方法という文字の色と背景の色は弱視の方に対応した
デザインとは言えない。青の同系色で重ねると見づらいからだ。
やはり、そういったユーザビリティーという下地とエンターテインメントという
プラスアルファを同時に押さえたホームページはなかなか少ないと言わざるを
得ない。今後、こういったサイトが登場するか?注目が集まるところだ。

上へ戻る