googleは被リンクが少ないページをどう評価しているのか?

キーワード:Googleのマット・カッツによる解説 , SEO対策 , コンテンツマーケティング

今回は、googleマット・カッツの動画から、googleが被リンクが無いコンテンツについて、どのように評価をしているのか解説した記事を紹介します。


googleは被リンクが無いページをどう評価しているのか?

今回の質問はインドから寄せられた質問です。

「ある投稿に対してほとんどリンクが張られていない場合、googleはどのようにそのコンテンツの『質』を判断しているのでしょうか?」

良い質問ですね。

これの質問にお答えする上では、googleがリンクを検索アルゴリズムに取り入れる前の、初期のアルゴリズムがどうだったのか遡って考えてみるとヒントがあります。

リンクを評価指標に用いた「ページ・ランク」の考え方が導入される以前においては、ページ内のテキストだけを判断材料にアルゴリズムが動いていました。

これはどういうものかというと、ページ内に出てくるテキストの頻度を基に、そのコンテンツのテーマ性を判断するというものです。クローリングしていく中で多くの単語を拾っていき、何度も直面する単語について、このコンテンツのトピックがそのキーワードについて伝えているものだ、ということを判断します。
(但し、現在ではあまりに頻度が高すぎると「キーワードスタッフィング」という過剰最適化を狙ったものだと判断するようになっているので、不用意に意図するキーワードを繰り返すことはお勧めしません。)

もちろん、判断材料はコンテンツ内のテキストだけには限りません。例えばドメインのドメイン全体の評価は個別のページの評価にも用いられますし、他にもたくさんの指標を用い、googleはページのコンテンツの質を判断しているのです。

こういったリンクがされていないコンテンツが検索結果に表示されるかどうかについては、web上で他にそのワードを使っていないような変わったフレーズで検索した際に問題になってきます。

実際、誰も検索しないようなレアなキーワードで検索してみると、膨大なウェブサイト群の中から、特定の数少ないページが拾い出されてくるのが見て取れるかと思います。
これは、被リンクの力で上位表示されたわけではありませんよね。

被リンクが少ないコンテンツの場合は、このように、ページ内で使われているテキストを用いて、検索結果に表示すべきかについてを判断しています。


表面的なアルゴリズムは変わってもSEOの原則は変わらない

マット・カッツはアルゴリズム裏側の詳細をバラしてくれるわけではありませんので、表面的な発言でやや消化不良な感がありますが、今回の動画からも、googleのアルゴリズムがどのようなものなのかが一部垣間見えるのではないでしょうか。

最近では、「リンクの時代は終わり、次は『オーサーランクの時代だ!』」などと新たなトレンドを吹聴するような声もありますが、今回のマット・カッツの発言を見ると、それが決して正しくないということが分ります。「キーワードの時代」も「リンクの時代」も「オーサーランクの時代」も無く、ただgoogleはそれらを全て総合的に判断し、最善と思われる検索結果を返しているというだけですね。

もちろん、アルゴリズムは日々進化しますので、評価される要素は日々変わっていきます。
そうは言っても、googleはずっと一貫して「ユーザーにとって価値の高いコンテンツを上位に表示する」という原則に従ってアルゴリズムを日々改良しているわけで、これまで積み上げてきたアルゴリズムを突然ゼロに戻して新しい指標を立てたりするわけではありません。

そういう意味でも、あまりgoogleのアルゴリズム談義に振り回されること無く、適切にユーザーに対して価値の高いサイトをつくり、それをgoogleのアルゴリズムが適切に理解できるようにチューニングを行っていくことが、常に変わらぬ正しいSEOということが理解いただけたのではないでしょうか。

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