30兆円はいらないですか?
キーワード:マーケティング
30兆円。
何の数字か、と興味を持って頂いた方はどうもありがとうござ
います。しかし、実はこの数字、我々の身近にいる存在である。
実は2015年時のシニア女性のマーケット、が答えである。
日本の女性消費者市場はこんなにも強烈な存在なのだ。
この調査は、マスターカードが発表した最新レポート「日本の
女性市場-超高齢化社会」によるものである。女性の消費額は、
2003年の4,870億ドルから2013年の5,680億ドルに成長。これは
年平均1.5%の伸びを意味する。しかし、この数値は年代層区分で
示すと興味深い。子供が独立した親は増加率が多く、今後10年に年
3.2%で増加する。この後に年1.8%伸びの高齢シングル層が続く。
他方若年シングル層は、年0.7%とゆっくりと増加する。子供が
独立した家庭とシルバーシングル層で構成されるシルバー女性の
消費は、2013年に3,130億ドル(約30兆円)となる。
これが示している興味深い消費行動、それは「肩の荷が下りた消費」
かもしれない。シニア女性の消費行動の中で、子供が独立した女性
は独立をさせたという一種の達成感と一抹の寂しさから、自分への
消費を加速させる、ということだ。いよいよ、育てていた子供が独
立し、収益は安定化する。今まで苦労したんだから、少し位、自分
にご褒美。こんな消費行動が容易に想像出来る。
自分へのご褒美に訴えかける。これを前提にしたマーケティング展開
も面白いかもしれませんね。