旅行会社もあらゆる「ツアー」を組む時代になった。HISがサンシ
ティという福祉都市で実際に暮らすことが出来る、というツアーを
発売した。

今回のツアーは、アメリカで注目を浴びるアリゾナ州の福祉モデル
都市「サンシティ・アリゾナ」に２週間から１ヶ月と比較的長期間
の設定で海外生活体験が出来るツアーです。４～６ＬＤＫの一戸建
てに滞在し、現地そのものの生活を体験するために、ホテルのよう
なサービスはありませんが生活に必要な設備は完備していますので
到着したときからすぐに生活をすることが可能です。現地サポート
スタッフのアドバイスや、日系婦人会の方々との交流会も用意して
いますので滞在中も安心してすごすことができます。

面白いのは旅行会社のツアープランがプロモーションに生かせる可
能性についてである。サンシティは元々、不動産会社のデル・ウェッブ
が仕掛けたシニアシティである。日本のマスコミでも一時期、シニアの
天国、などと報道されていた。というのはこの街、55歳以上限定なので
ある。
こういった都市がツアーになる、ということはデルウェッブにとっても
非常に高いブランディング戦略になるはずだ。旅行に来た人間は、サン
シティに強い興味を抱くはずだし、この旅行プランの宣伝自体が、サン
シティ自体のプロモーションにつながるはずだからだ。
しかし、個人的にはディズニー社が仕掛けるシニアシティであるセレブ
レーションのツアーの方が行ってみたいなあ、と思う。シニアだけ、の
街としたのではなく、ディズニーランドに集まる子供たちのお陰で自然と
クロスジェネレーションの機会が増える設計になっている街である。
各旅行社もあらゆる「シニア向け」を展開しているが、今回はどうなるか。