高齢者の起業
キーワード:シルバーエンターテイメント
P.F.ドラッカーによると、セカンドライフを始める方法には3種類ある。
1. 職場あるいは職業を変える。
2. 現在の仕事以外のキャリア(パラレルキャリア)を持つ。
3. 地域や社会のために働く。
このうちの1を起業という形で実現しようとする高齢者が増えつつある。
総務省の調べによると、中高年者の85.9%が、「起業」について積
極的である。
そうした背景には、以下のような施策があるようだ。
1.企業の退職支援
・ 多くの企業が、1)退職準備プログラム、2)割増退職金制度、3)退
職者向け社内ベンチャー等を採用
2.起業、転職等を支援する民間事業者の展開
・民間事業者が社会貢献の一環として、起業支援を行うケースが
増加
・ 主に大企業の中高年者を対象に、ベンチャー企業等への人材の転
職を支援するサービスが展開
3.地域コミュニティにおける支援
・地域コミュニティにおける中高年者の起業支援スキームの開発
が積極化
4. 中高年者の自主的ネットワーク
・ 中高年者の個人的ネットワークを利用し、自主的にグループを作
る動きが見られる
5. 行政による起業支援の拡充
・行政は創業や職業能力の開発に対する支援策を急速に充実。
1 創業に対する支援策
2 職業能力開発支援策(例:教育訓練給付制度、職場体験講習事
業、委託訓練制度)
3 メロウ・ソサエティ構想におけるシニアベンチャー支援事業
高齢者の知識。
というのは、非常に深く、社会的利益になりうるものである。
知識による社会的貢献という面で、こういう形のセカンドライフは社会的歓迎であろう。
高齢者の人材派遣などではなく、高齢者の起業支援。その流れはもう既に
動き出している。コンサルにしても何にしても、年齢が高いと、要人が要人同士で
つながるネットワークになるため、その力は強力である。
高齢者の知識が素敵な形で還元されるような方策がもっと増えればいいな、と思う。