過去を伝説化する。
キーワード:シルバーエンターテイメント
アメリカで古典的な映画を50個集め、「伝説のDVD」として販売を
している業者がある。
この売り方は一つのキーワードかもしれない。通常のこういった
マーケティングでは「懐かしさ」を機軸にする。
懐かしいあの作品を大放出、といった売り方をするが、それを
敢えて懐かしいと言わず、「あの伝説の・・・」と話す。
しかも、宣伝文句は強気だ。
「ようやくTVが我々の元に戻ってきました」と語りかける。
シニアマーケティングにおいて重要な要素の一つは「プライド」
である。
いかにプライドに訴えかけ、楽しんで頂くか、という発想が
重要である。そのために「古臭さ」を感じさせる「懐かしさ」を
全面的に出すのではなく、「憧れ」を喚起させるような「伝説」
を全面的に出していく。
これは一つの面白い事例であろう。
今まで「古臭い」と思われていたものを「伝説」というアプローチに
置き換えられないだろうか、と考えると色んな発想が生まれてきそう
ですね。