演歌からロックへ
キーワード:シルバーエンターテイメント
50代と60代は全く違う、とはよく言われるが、どう違うのか?
それを最も良くあらわしているのが、「演歌とロック」である。
電通消費者研究センター「団塊世代を中心とする50代の通な生活」
の中にあるデータが興味深い。好きな・聴きたい歌手に関して、50代と
60代とにそれぞれ、アンケートを取っている。
60代の人気ランキングは、
1位)美空ひばり 2位)石原裕次郎 3位)氷川きよし
であるのに対し、
50代の人気ランキングは、
一位)ビートルズ 2位)サザンオールスターズ 3位)中島みゆき
であり、演歌色から、ロック色へのパラダイムシフトが起きている。
考えてみれば、今の50代はジーンズなどのカジュアルファッションや
グループサウンズブームなどといったロックの走りを突っ走った時代である。
彼らは60代に比べて、横文字に対する抵抗感が少なく、将来海外で暮らしたい
というニーズも上の世代に比べて強いようだ。
シニア、この言葉を毛嫌いする理由も分かるだろう。(ちなみに私自身はいい言葉
だと思っているのだが、残念。)
当たり前だ。ロックンロール魂が内包されているからだ。
団塊の世代にいかにリーチさせるか?そのためにはむしろ、シニアシニアした
商品よりも他の世代のものを転用し、もっと使いやすくしたものの方が面白いの
かもしれない。
あなたはどんな「ロックンロール魂」を提供出来そうですか?