日本が介護労働市場をフィリピン人に開放するって知ってた?
キーワード:健康・ヘルスケア
看護師や介護士などのフィリピン人受け入れが始まる。厚生労働省が
受け入れに関してかなり公平な指針をまとめ発表をした。
具体的には以下のとおりの指針である。
【指針骨子】
・あっせんは、公的機関である国際厚生事業団が一元的に行う
・受け入れ前の事前の面接は行わない方針
・給与は日本人が従事する場合の報酬と同等額以上としなければならない
【条件】
・日本での就労には、日本の国家資格の取得が必要条件。
・資格取得後は、無期限に滞在を更新できるが、資格取得までの期間には
制限を設ける。介護福祉士の場合は、4年。
【研修制度】
・日本語研修&介護実務研修
最初の半年間は日本語研修を受け、その後病院や介護施設で研修をした
うえで就労する。レベルを保つため看護師で三年以内、介護福祉士で四年
以内には日本の国家資格取得をめざす。資格が取れれば、無期限に日本で
働くことができる。
実は昨年秋に結んだ日本とフィリピンとの協定で、今後二年間で看護師四百人、
介護福祉士六百人を受け入れることになっていた。
少子高齢化の日本 比人の介護士実現へという記事の中で
フィリピン人の介護ヘルパーがこう語っていた。
「ナニ人とかフィリピン人とか、気持ちと気持ちを合わせれば同じ。言葉なんか
ないね。温かい気持ちだけ通じます」
同じことを湖山医療福祉グループの湖山泰成氏はこんな風に表現していた。
「例えば、高い技術でテキパキと服を脱がしてくれる介護士よりも、しどろもどろ
ながらも丁寧に丁寧に服を着替えさせてくれる人のほうが利用者の方の心に
響くときがある。」
そうだった。高い技術の前に暖かい心。暖かい心を持ち続けるためには、適正の
人数での介護体制の実現が必要なのだ。そして、日本の介護は完全に人材不足
に陥っている。フィリピンの方々との協調が必要だ。
日本の介護がみんなの力でもっとよくなりますように。