世代の記号化。
キーワード:世界の事例
アメリカのベビーブーマー世代はかつて、ジェネレーションギャップに
悩み、『30歳以上を誰も信じるな』と声高に叫んだ。
しかし、問題が起きる。彼らの世代が60歳になろうとしているのだ。
彼らのことをなんて呼ぼうか?
それがaarpの現在の悩みであるらしい。
当然である。彼らは大人や祖父世代を嫌った時代の人間だ。≪高齢者イベント≫などと
表記してイベントを始めようものなら、たちまち嫌われ、誰もそのイベントにこなくなる可能性が
ある。
では、「引退者」?それも違う。
今は長く働く時代だ。引退をした人というのが社会一般の常識ではなくなってきている。
http://www.usatoday.com/life/lifestyle/2004-11-01-boomers_x.htm
この悩みは日本にも共通する因子があると思う。
つまり、団塊の世代の問題である。彼らも2007年から2010年に60歳になる。
その際の問題は「記号化」である。
その世代をどのような記号で表記するか、これが究極的な問題である。
その記号を団塊の世代がいかにすれば受け入れやすいのか。
それが非常に問題であろう。
つまり、団塊の世代には「大人のコミュニティー」などと説明したところで
プレスリリース時に「大人のコミュニティー」と表記しても意味がわからない。
ではどうするか?そこは究極的な問題である。
一つ、簡単な攻略法を提示しよう。
「シニア、高齢者、などと言われることに違和感のある前向きで元気な中高年」。
これなら、2つの問題を一気に解消できるだろう。と思う。
へたくそな記号化は対象を傷つける。
うまい記号化は対象を持ち上げる。
どんな記号化がベストか。それを意識する必要がある。