今、音楽業界に新しい波が起きつつある。
それは音楽業界がシニアを求めているという新しい波である。
日本レコード協会によると、音楽CD市場の40歳以上の中高年の
シェアは98年20.4%から2003年には31.1%に急上昇した。
2004年に大ヒットした東芝EMIの「QUEEN」のアルバムの人気の牽引役
も実は今の50代。
そんな中で中高年のバンドは客単価が高いことも注目の的であった。
若者よりも飲食代が高くなる傾向にあるのだ。
そんな中、モテモテおやじバンド文化祭が開催された。
なんと、300通以上に上る応募が殺到。大成功を収めた。
以下はイベントプランナーの言葉だ。

正直言って最初は、こんなに盛り上がり、こんなに面白く、
こんなにタイヘンだとは思っていませんでした。でもまた、
こんなに感動させられることになるとも思っておりません
でした。
予選、本選会を通じての、皆さまの元気さ、真摯なパフォー
マンス、演奏後の笑顔、そして何より、お互いを讃えあう
節度ある振る舞いに、まさに「おとなの文化祭」だなあと
感じました。大げさじゃなく日本の歴史上、かつてなかった
新しいおやじ像を体現している方たちだと思いました。

音楽業界でも、シニアをシニア扱いしない流れが起きつつある。
そして、大きなシニアのエンターテインメントイベントが起きつつある。
シニア、音楽、バンド。
今後も注目が集まる市場だろう。