シルバースターの宿
キーワード:健康・ヘルスケア
高齢者の宿泊大歓迎。
そんなコピーで、ビジネス展開をしている旅館がある。
全国旅館生活衛生同業組合連合会(東京)では、一定の基準を満たす
「シルバースターの宿」の登録制度を設け、ホームページやガイドブックで紹介
している。
「人に優しい宿(シルバースター)」の主な登録基準は次のようになっている。
■階段等には手すりを設置すること。
■客室内浴室・トイレには必要に応じ、手すり等が設置されていること。
■共同トイレは出入り口から男女別で、手すり付きもあり水洗式であること。
■部屋割りについてはできる限り高齢者が利用しやすい客室を提供すること。
■満70歳以上の高齢者に対しては割引料金・粗品・飲食等の配慮を行うこと。
■適正な区域内に往診等の対応が取れる医療施設を有すること。
シルバースターの宿として登録された施設は、「Silver Star」の2つの「S」で
ハート(まごころ)を表現したマークを受け取れると言う。
案外「基準」は単純なものが多いな、と感じる人もいるかもしれない。
しかし、逆に言えば、この程度の施策も満足に出来ていない旅館も多い、と
言うことだ。
エンターテインメントの土台は、最低限の思いやりだ。
ホームページでは、アクセサビリティやユーザビリティーということになるし、
商品では、ユニバーサルデザインになる。それでは・・・ほかのジャンルでは?
そう考えることはシルバーエンターテインメント実現の上での土台作りに
寄与するのかもしれない。