シニアライフ情報センターに話を伺う。

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有料老人ホームのそもそもの成り立ちを皆さんはご存知だろうか。
「はじめは夢の島のような存在だったんです。」
NPO法人シニアライフ情報センターの池田 敏史子氏はそう語る。
有料老人ホームの成り立ちはそもそもバブル期に当たる。
土地を売れば億単位でお金が入った時代。今までの土地を売ってしまった後に
入るところ。終の家という発想はそこから来ている。
熱海で最後の余生を過ごそうという中銀ホテルなどは、アクティブシニアを対象にした住宅で有名だ。
しかし、介護保険制度の導入で家や地域で介護はある程度可能になってきた。
要介護3程度までなら家や地域で介護が出来る。
そうなると、話は変わってくる。どうしても、老人ホームよりも最後まで自分の家にいたい人
の方が多い。介護付き老人ホームが増えてきた。
あくまで老人ホームは最終手段的である、というようなニュアンスが増えてきたのである。
一方で意識の変化もある。
当初の「夢の島的な感覚」は
○生活サービスをしてもらえる安心感
○栄養士さんのバランスの良いヘルシーな食事
という二点からきているものが多かった。しかし、それと表裏一体の形で
「管理体制」というキーワードも浮き上がってくる。
人間は楽をしたいがいざ楽になると、出来た自由時間をいかにすごすか、に困るところもあるのだ。
一日中テレビを見て、横になって刺激が無く、体も弱っていく。
時間をもてあまし、ボケに繋がる。それに介護保険。
入居年齢は一気に上がった。
「老人ホームでの暮らしはイメージとは違いそうだ。やれるうちは家でがんばろう。」
そこで、シニアライフ情報センターでは、
そのイメージの違いや、生活のしづらさを「うまく、マッチングが出来ていなかった」
分析する。
自分にとってよりよい生活空間とのマッチングが出来ていなかったというのだ。
シニアライフ情報センターの手がけるマッチングはこうだ。
まず、LSA(Living Support Adviser)を置き、徹底的に相談を受ける。
その上で自分で本当に良いと知っているところの情報を教える。
14年前から相談を受けてきたために、大量の情報ソースを持っている。
それを一つ一つ整理し、その上で実際に目で見てみる。
そうすると、「ここだけは選んではいけない」という場所はわかってくる。
「まず、情報を見て判断し、その次に人への教育具合を見ます。最後に食への配慮を見ます。
これで大体確かめられうまく評価できますね。」
しかし、苦労もある。それは開示されている情報が一つの基準上になく、バラバラなのだ。
比べずらいし、結局行ってみてみるしかない。池田さんは今後そういうことを政府にも
積極的に求めていくという。
「老人ホームはやっぱり最後の最後の大きな買い物ですから慎重にマッチングするか
見ていくべきですね。」
大量の情報ファイルが置いてある事務所内でそう謙虚に語る池田氏の苦労が伺えた。
老人ホームはマッチング業。それをNPOとして、コンシェルジェしていく。
もし、あなたが老人ホームを検討しているなら、
老人ホームを探す前に一度相談に乗ってもらうことをお勧めする。
シニアライフ情報センター

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