あしたの日本を創る協会の浜村高登氏に話を伺う。

キーワード:未分類

あしたの日本を創る協会が支援している生活学校では、
高齢者のための「ふれあいサロン」というものを開いている。
このサロンに参加した一人が、サロンに通うようになって、
一年後に車椅子が不要になった人もいるという。
そのキーワードは「地域のふれあい」だ。各地のサロンは、週1や月1のペースで
ふれあいサロンは開かれる。
地域の皆で歩ける場所の範囲で、会食や体操、健康チェックなどのメニューがある。
これらのメニューは、サロンを催す生活学校が準備するものである。
が、参加者からの希望で、書道、絵画、手芸などが取り入れらているケースもあり、
「高齢者のたまり場」となっている。
高齢化社会の中で寂しい一人暮らしをする独居高齢者が増えている。
部屋でひたすらテレビを見ている高齢者も多い。ふれあいサロンのメンバーは
積極的に独居高齢者に呼びかける。
「すぐ近くで一緒にお茶でもしませんか。」
そのような交流を通じて、話相手が得られる。話相手というものは思いのほか、
重要であるらしい。
「支援されるだけというよりも自分たちが運営していく感覚が重要なんです。」と
あしたの日本をつくる協会、浜村高登氏は語る。
「今後、団塊の世代が60才台に突入していく中でまずは大量の定年退職が起きますよね。
そうした中で求められるのは、公園デビューならぬ【地域デビュー】という考え方なんです。」
地域の中でどのように自己発信していくか。これが課題であり、それが
出来ないと孤独な高齢者像につながる。
一方で、浜村氏は高齢者側のエゴも厳しく指摘する。
「子育てをしている世代と60代には断絶がありますね。今の若い人を見て、私たちは
もっと苦労をした、と言ってしまう。でも本当はそれは間違っていて、苦労のない世の中の
方がいいに決まっているんですよ。」
個人個人が尊重し合い、共に助け合う共助の精神。
それが、【地域デビュー】の根底であると言う。
今後、アクティブシニアが増大する中でこのような精神も増大することを願う。
こういう活動によって、高齢者自身も楽しめるより良い世の中になりますように。

上へ戻る