シニアが自分で会社を作る時代。

キーワード:マーケティング

百式の田口氏の講演に行ってきた。そのとき、すごいな、と
思ったことはたくさんあったが、その中でもこのblogと関係
しそうなのは、「全員副業時代」がやってくるという指摘だった。
確かに、ネット社会によって副業をすることがたやすくなったし、
それを受け入れる社会にもなってきた。実はシニアマーケットでも
そういったことはおきつつある。
引退した後に、自分で会社を作る。それも大規模な会社組織を目指す
わけではない。自分の趣味の延長でやる。ミニなスタイル。「副業」
的な感覚なのだ。旧来型の会社組織ではなく、自分のこれまでのキャ
リアを活かし、自分のやりたいことを仕事にして、他人に雇われずに、
収入を得ながら働き続けるスタイル、それを「ナノ・コーポ」だと
村田裕之氏はいう。
アメリカ国勢調査局は、2002年現在で従業員がいない会社のオーナー、
つまりナノコーポを1760万人と見積もっている。この数字は、アメリ
カの労働人口の約13.5%に相当する。
こういった社会全体の動き・うねりが次の時代にどうかかわってくるか。
非常に注目が集まるところだが、私は個人的にはシニアとベンチャーが
もっと身近になってくると思う。そもそも会社を興すこと自体が簡単に
なってきている。
経験値があるシニアが起こす会社はむしろリスクが低くなるだろう。
アメリカでは、自分の趣味で集めたもので博物館をやったり、ネットで
体験記を売ったりするビジネスがシニアの間で実際に起きている。
こういったニーズが日本でも加速するとしたら今から企業が出来ることは
なんだろうか?

上へ戻る