イノベーションのジレンマ
キーワード:マーケティング
技術は、人に利便性をもたらすことが出来る。たとえば、車を開発
したことで、人は簡単に10km先のデパートまで足を運べるし、携帯
電話によって、外に電話を持ち運ぶことが出来る。
しかし、技術開発にはジレンマがある。それはいつの間にか、その
開発が、「いや、そんなに使わないです」というユーザースペックを
超える瞬間がやってくるのだ。
例えば、今の携帯電話。異常な機能数だ。使いこなしているつもりでも
実は奥底に、使っていない機能が眠っている。使わない機能が多すぎる。
これは完全にユーザースペックを超えていた。そして、その分、分かり
づらくなっていた。
そこで、登場したのがtukaだった。これはある種の破壊的イノベーション
だった。つまり、開発競争が激化したときに、「かけれりゃええやん」と
打ち出した。
さらに、服もデザイン競争、素材競争になっていたときに、ユニクロ。
シンプルに着れる服を提供した。
これらに共通するのは、イノベーションはすばらしいが、継続的持続的に
維持発展をするような開発をしようとすると、案外、シンプルな一つの機
能に負けてしまうときがある。
いや、これは使わないよね。
そんな機能があったら、それを外してシンプルにしてみよう。
シンプル化が意外にシニアマーケティングにも生かせるかもしれない。