イギリスの60歳以上に見る退職と健康

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3月2日に公表されたセンシスの調査によると、60才以上のイタリア
人の60%以上は、退職は「好きなことをする時間が与えられる」と
思っている。唯一の心配は、心臓病、腫瘍と落ち込みなどの健康
問題である。
健康維持のため、年金受給者の4人に3人は散歩をし、28%は
スポーツをする。そして半分以上が頻繁な医学チェックを受けるという。
この頻繁なチェックはやはりこれから重要性を高めていくと思われる。
などとイギリスのニュースを中国のニュースサイトが伝えている。
http://news.xinhuanet.com/english/2005-03/03/content_2642476.htmxhw_s.gif
しかし、健康が重要なファクターになるのは間違いないが、多くの
シニアターゲットマーケッターは、「シニア」と聞くと頭が固くなる。
画一的な商品しか製造できなくなり、結局、エンタメ力が足りないものになる。
そのくせ、ユニバーサルデザインやアクセサビリティにはこだわる。
そういうマーケッターが多いのではないか?
健康や医療でもエンタメ力を活用したケースはある。
例えば、最近おもしろかったのは、家まで健康診断をしに来てくれるサービスだ。
これ、どこがエンタメ力があるか、と言うと、何とこの診断に来てくれる人が
美女。
わかりやすいー。
もちろん、特殊なサービスもなく、真面目な健康診断だ。
しかし、あながち馬鹿にも出来ない。
YAMAHAがシニア向けに音楽教室を展開して大ヒットしたが、その受付嬢も
明らかに美女ばかり。そこでエンタメ力をつけている。
シニアマーケットというと、頭が固くなる人が多いが、そうではだめだ。
シニアは自分と全く違う人々ではない。決して。
自分自身の少し延長線上にいる人だ。
シルバーエンターテインメントの考え方をしっかり勉強してから、シニアに
モノを売り込んで欲しいものだ。

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