アクティブシニアの知識と技術

キーワード:シルバーエンターテイメント

京都新聞

シニアの知識と技術を生かした商品開発に取り組む京都府綾部市
のグループ「綾部ベンチャー・ものづくりの会」(若山行正会長)
がこのほど、NPO法人(特定非営利活動法人)化に向けた設立
総会を西町1丁目のI・Tビルで開いた。

非常に素敵な取り組みである。

同グループは2004年に設立し、現在会員は48人。これまでに
メンバーの巡回指導も含めた「お蚕さん飼育セット」や、パーキン
ソン病患者の症状「すくみ足」の改善に効果のあるステッキを開発。
「行政や企業との共同研究が可能になる」と、NPO法人化を決めた。

実際にものを作っていくという姿勢は素晴らしい。この取り組みが
面白いのは、この取り組みを小学生に対しても行っていることだ。

京都府綾部市の物部小3年生が19日、飼育している蚕を、繭を作る
ための囲い「まぶし」に移し替えた。同小が、市民グループ「綾部ベ
ンチャー・ものづくりの会」の開発した飼育セットを今月1日に購入
し、児童らが校内や自宅などから桑の葉を持ち寄って育ててきた。

なかなか触れ合うことが出来ないシニアの知見を小学生に伝達していく。
これは面白いプロジェクトだ。やはり、その世代特有で持っている技術
や知識はある。
その技術や知識をいかに、引き出すか?
その引き出し方もシニアマーケット攻略の一つの視線かもしれない。

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