アクティブシニアの消費は2重構造。

キーワード:マーケティング

最近シニアビジネスがようやく少しずつメジャーになってきた感じを
受ける。やはり、2007年問題がクローズアップされてメディアも取り
上げやすくなってきたのだろう。
しかし、そうした中で取り上げられる多くのシニア像は行き過ぎた
アイドル化
をしている傾向にもあるなあと思ったりもする。
多くのシニアビジネスは上質なおとなをキーワードに展開をしている。
確かに、最近のアクティブシニアは上質なおとなの方が多いことは
私も認めるしその通りだと思う。ただし、二重構造性に気付かなくては
いけないとも思う。
アクティブシニアは実は既存商品・パッケージ商品に関しても多くの
お金を投じる訳ではない。むしろ、節約の意識が働き、商品に対して
鋭い視線を傾ける。これは安い・これは高いの目利きが鋭い。つまり、
上質なおとなとは言えども、普通の商品は安ければ安いほどいいと
考える、というのは当たり前な話だ。
その上で自分が体験したことの無い価値・ストーリー性のある商品・
オンリーワンな商品にはお金の感覚をガラリと変える。一転して、
良き消費者として紳士・淑女としてのお金の使い方をする。女性の
場合は商品の提供する仲間とのコミュニティー性もキーだが、いずれ
にしても新しい体験価値が中心に存在しているようだ。
つまり、「安ければ安いほどいい。」という価値観と「いいモノには
お金を多く払う」という価値観の二重構造が存在しているように思う
のだ。その二重構造を解く鍵は商品の持つ新体験価値なのだが、ローソン
の99円ショップなどはむしろ前者の意識に働きかけて成功している。
どちらがいいのか、では無く単純にどちらもニーズなのだ。
あなたは二重構造に対してどんな価値を提供出来そうですか?

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