Googleは9/25、質の低いコンテンツに対するペナルティを管理するアルゴリズム「パンダアルゴリズム」のVer.4.1を実装したと発表しました。

本リリースについて、米国で有名な検索エンジンマーケティング情報サイト”Search Engine Land” からの記事を紹介します。

ちなみに、この”Search Engine Land”を運営するダニー・サリバン氏は、SEO業界において最も著名な有識者の一人であり、Search Engine Landは信頼性の高い情報を配信するメディアとしてSEO業界では有名なサイトです。

パンダアップデート4.1のポイント

Googleは、今回のパンダアップデート4.1について、先週（9/22週）から「ゆっくりとロールアウト」を行い、これが完了するのは来週（9/29週）いっぱいかかると伝えています。今回のアップデートは、エリアにも依りますが、検索クエリ全体の3％～5％程度に影響を与えると伝えています。
これは、過去30回近く行われてきたパンダアップデートの中で、4番目に大きな変動率を伴うアップデートとなります。

今回のリリースにおいてこれまでと異なるところは、次のような言及がなされていたことが挙げられます。

ユーザーとウェブマスターからのフィードバックにより、今回、我々はパンダアルゴリズムがより精度良くコンテンツの質を見極めるためのいくつかのシグナルを新たに発見しました。これにより、小規模サイト・中規模サイト・大規模サイトに関わらず、質の高いコンテンツを提供しているサイトがより上位に表示されることとなります。

パンダアップデートの歴史

パンダアップデートは、過去においては毎回手動更新だったため頻繁にリリースの告知がなされておりましたが、2013年以降は月に約1度自動更新されることとなり、それ以降はアルゴリズムの仕組み自体が変わった際の告知のみとなっています。

• パンダアップデート 1, メジャーアップデート（Panda 1.0）, 2011/2/24 (11.8%;米国のみ)
• パンダアップデート 2, メジャーアップデート（Panda 2.0）, 2011/4/11(2%; 英語圏)
• パンダアップデート 3, 2011/5/10
• パンダアップデート 4, 2011/6/16
• パンダアップデート 5, 2011/7/23
• パンダアップデート 6, 2011/8/12 (6-9%; その他の言語 ※日本など一部除く）)
• パンダアップデート 7, 2011/9/23
• パンダアップデート 8, メジャーアップデート（Panda 3.0）, 2011/10/19 (2% )
• パンダアップデート 9, 2011/11/18 (1%未満)
• パンダアップデート 10, 2012/1/18
• パンダアップデート 11, 2012/2/27
• パンダアップデート 12, 2012/3/23 (1.6%)
• パンダアップデート 13, 2012/4/19
• パンダアップデート 14, 2012/4/27
• パンダアップデート 15, 2012/6/9 (1%)
• パンダアップデート 16, 2012/6/25 (1%)
• パンダアップデート 17, 2012/7/24 (1%;日本にも導入)
• パンダアップデート 18, 2012/8/20 (1%)
• パンダアップデート 19, 2012/9/18 (0.7%)
• パンダアップデート 20 , 2012/9/27 (2.4%)
• パンダアップデート 21, 2012/11/5 (1.1%)
• パンダアップデート 22, 2012/11/21 (0.8%)
• パンダアップデート 23, 2012/12/21 (1.3%)
• パンダアップデート 24, 2013/1/22 (1.2%)
• パンダアップデート 25, 2013/3/15
• パンダアップデート 26, メジャーアップデート（Panda 4.0）, 2014/3/20 (7.5%)
• パンダアップデート 27, メジャーアップデート？（Panda 4.1）, 2014/9/25 (3-5%)

気になる日本での影響は！？

今回のアップデートにより、前回のパンダアップデート4.0（2014/5/20発表）でペナルティを受けたサイトはランキングが復活する可能性があります。

日本での影響はと言うと・・・今のところ、大きな変動の報告はなされておらず、拍子抜け、といった感じのようです。
実は、米国では大きな猛威を振るうパンダアルゴリズムですが、日本ではその影響があまり大きくないことが知られています。米国でのパンダアップデート導入から、日本導入までに2年近くのタイムラグがありました。パンダアルゴリズムは「コンテンツの質」を見極めるアルゴリズムなのですが、日本語など欧米系言語との差異の大きい言語では適用が難しい面があるのかもしれません。