ためになる!コンテンツマーケティングの海外成功事例
キーワード:コンテンツマーケティング , 最新WEBトレンド
「コンテンツマーケティング」は、日本でも一般的な言葉になってきましたが、いざ実際に自社で取り組むとなると、どういうものを展開してよいのか分からない、という方も多いのではないでしょうか。
「顧客であるユーザーが喜ぶコンテンツ」を展開するというシンプルなことでも、意外とハードルが高いものです。
1.コンテンツマーケティングの最先端をひた走るKRAFT社
http://www.kraftrecipes.com/home.aspx
クッキーの「オレオ」などでおなじみの米国大手食品メーカー、Kraft社は、長年コンテンツマーケティングに力を入れてきている企業として有名です。Googleと協業し、ネットユーザーの検索ボリュームから消費行動を分析し、コンテンツに落とし込むプロジェクトを行うなど、最先端の取り組みを行ったりもしています。
サイトを訪れてみると、レシピや動画、コミュニティなどが魅力的に展開されており、英語が苦手な方でもきっとつい「コンテンツを見てみたい」と感じるのではないでしょうか。
このサイトのコンテンツを手掛けるマーケター、Julie Fleischer氏は、コンテンツを以下のような4象限のマトリクスに組み、展開しているといいます。
(1)手の込んだもの、かつ一過性のもの
(2)手の込んだもの、かつ永続性のあるもの
(3)即時性、かつ一過性のもの
(4)即時性、かつ永続性のあるもの
2.NIKE社のCSRへの取り組み紹介マイクロサイト
http://www.nike.com/us/en_us/c/better-world/
スポーツアパレルメーカーとしておなじみのNIKE社が展開する、”better world” のコンテンツは、リサイクルやリユース、環境に優しい素材の仕様など、いわゆるCSRへの取り組みについて紹介するコンテンツページですが、インフォグラフィックや動画など、リッチなコンテンツで訪問者を惹きこむつくりになっています。
また、ブランディングを訴求して終わりでは無く、そのまま商品ページへ遷移して購入できるサイト構成になっており、CSRの訴求とブランディングと売上といった、多面的な目的を上手く同時にかなえています。
3.HAS BEAN COFFEE
HAS BEAN COFFEE社は、イギリスのコーヒーブランドです。
充実した「淹れ方」「保存方法」のリソースページやブランド紹介ページなどはもちろんのこと、コーヒー豆の商品ページ1つ1つに動画コンテンツが展開するなど、『コーヒー愛』とも言うべき様々なコーヒーへのこだわりをウェブコンテンツとして展開することで、ブランディングの確立に成功しています。
コンテンツを突き詰めることでマーケティングを成功に導くという、コンテンツマーケティングの理想的な成功事例として参考になります。
4.LEGO クラブマガジン
日本でも子供のころ誰もが遊んだことのある「LEGO」社の提供する、”Club LEGO” のサイトでは、動画をはじめ、オリジナル作品の作り方など、様々なコンテンツを展開しています。
また、”Create & Share” という、個々人が作ったオリジナルLEGOを紹介するコンテンツもあり、ファンの形成に成功しています。
5.”My Starbucks Idea”
http://mystarbucksidea.force.com/ideaHome
Starbucks では、”My Starbucks Idea” というソーシャルサイトを展開しています。このサイトでは、新商品や店舗改善、サービスの向上などについてファン一人ひとりがアイデアを投稿し、投票を行うコンテンツを展開しています。
実際にこのサイトへの投稿の中から、多くのアイデアが商品企画などに実際に取り入れられており、日々たくさんの投稿がなされているようです。
まずは実際にアクションすること
今回ご紹介した海外事例は比較的大規模な事業者の事例ですが、コンテンツマーケティングは決して大企業だけのマーケティング施策ではありません。
日本でも、小規模な企業が、顧客との関係性を大切にしたコンテンツを展開することで成功している事例はいくつもあります。
一定のリソースと少しのコツがあれば、成果を出すことはどのサイトにも可能な取り組みですので、ぜひトライしてみてはいかがでしょうか?