一秒の価値

キーワード:インターネット

日本人の持っている時間の総数はほぼ、決まっている。1日に24時間
あるので、24時間×総人口数が答えだ。そこから、睡眠時間に平均
6時間位あるとして、食事に朝・昼・夜合わせて3時間あるとしよう。
そうすれば、実質日本人が活動することが出来る時間は、1日辺り
15時間である。
この15時間を、どのように振り分けるか。それはその人次第だ。しかし、
実際には、定年していない多くの男性はその時間を仕事に使うだろうし、
女性は家事に使うかもしれない。
ちょっと男性の場合を考えてみる。
もし、仕事の時間が8時間ずつあったとしたら、残りは7時間だ。
そこから、移動時間が1時間ずつあったとしたら、行き・帰り合わせて
2時間なので、残りは5時間。
そんな風にして残った貴重な5時間。その内の何パーセントかを使って
遊びに使ったり、飲みにいったり、勉強をしたり・・・・。そんな生活を送ること
になる。
そうした時間に対し、我々はいったい、何を求めるのだろうか。それは、
知的作業かもしれないし、快楽かもしれないし、交流かもしれないが、
間違いなく、何かしらの価値、であることは断言出来る。
メディアに接してもらうということはそういうことだ、と僕は思う。それだけの
価値の探索を無意識にしかも瞬時に行っている人がメディアに接している
のだと思う。
個人的にはユニークユーザーと言われる訪問者数の増加は、マーケティング
の成功だと思っている。その人数がいかに色々なコンテンツを見てくれたかを
閲覧数と言い、ユニークユーザーと閲覧数をかけたものをページビューと呼ぶが、
それはコンテンツの価値に影響すると思う。つまり、自分の1秒の価値とその
コンテンツの提供する価値を瞬時に天秤にかけているのだ。
メディア開発による広告ビジネス、とはそういうことなのだ、と又僕は僕自身に
確認する。
いかに、来訪者の1秒の価値を高めるか。
それが常にメディアにとっては重要な概念だろう。

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