アクティブシニアへの高価格戦略の実例
キーワード:マーケティング
最近、高くてもいいものを買うというアクティブシニアの特徴に
対して、商品展開をしようとする企業の動きが目覚しい。
産経新聞より
10万円前後する高級炊飯器が人気を集めている。炭でできた釜を使ったり、釜の底にダイヤモンド粒をちりばめたり…。熱伝導をよくして、よりおいしくご飯を炊こうという工夫で、見た目にも「ブランド感」が漂う。主なターゲットは、食にこだわりがあり、金銭的な余裕のある団塊の世代だ。(山口暢彦)
日常の炊飯器にも高価格戦略の波が押し寄せた。
ビックカメラ新宿西口店(東京)6階の調理家電コーナー。炊飯器売り場は平日の夕方にかかわらず、中高年夫婦らでにぎわう。人気を集めているのは、高級炊飯器。その1つが、三菱電機が3月に発売した「本炭釜」使用の炊飯器「炭炊きIHジャー炊飯器」だ。店頭価格は9万9800円。釜に、従来のような金属ではなく、炭素を使っているのが特徴だ。「熱伝導に優れるため、ご飯全体が均1に加熱され、より甘くふっくらと炊き上がるんです」と、売り場担当の吉岡道悦(みちよし)さん。釜は、中国の工場において3000度で90日間焼いた炭素の円柱を職人が削って仕上げる。炊飯器の外観は、黒に赤のラインを引いた「重箱」風のデザインで、高級感が漂ってくる。
すさまじい話だ。又、サントリー社も山崎35年を一本50万円で売り出す。
朝日新聞
サントリーは23日、35年以上樽(たる)で熟成させた原酒だけを使った国産ウイスキー「山崎35年」の予約受け付けを始めた。1本(700ミリリットル)50万円(税別)。発売数は200本限定で、全国の酒屋やデパートで受け付ける。発売は6月27日。サントリーは昨春にも50年熟成のウイスキーを1本100万円で売り出し、1日で完売した。同社の山崎蒸留所(大阪府島本町)では今年、66~70年に仕込んだ原酒の状態が一番よかった。
いずれの商品も、こだわり抜いている。職人が手間をかけて真剣に
作った後の商品である。これらはなかなか代替することは難しい。
樽で35年熟成させました、釜は、中国の工場において3000度で
90日間焼いた炭素の円柱を職人が削って仕上げました、そんな商品に
対する熱い思いが伝わってくる。これらはやはりひとつのヒントになる。
例えば、御社の商品を徹底的にコダワリ抜いて最高級商品を作り、高価格で
売るとすると、どんなコダワリを入れることが出来ますか?