ホテルを老人福祉施設にしてみよう。
キーワード:マーケティング
ホテルを老人福祉施設にしてしまえ。そんな発想のニュース
が飛び込んできた。
フジ暖房工業(帯広市西20北1、齊藤優社長)のグループ
企業「フジライフ」(西15南16、齊藤實社長)が、市内
西3南6の「パークサイドホテル」を買収、高齢者福祉施設
に転換することが、29日までに明らかになった。
客室、会議室、レストランなどホテルの既存設備を生かしなが
ら、客室ドアの軽量化、室内の段差解消などバリアフリー化を
図り、「介護付き有料老人ホーム」(45室)に改装、来年5
月の開業を目指す。
ホテルの機能に加えて、介護のサービスを付け、バリアフリー
にする。しかし、それだけではあまりにも老人福祉施設的。
ホテル的な憩いはどこにあるのか。
フジライフ社長の實氏(優氏の父)は「老人ホーム向かいの
中央公園は憩いの場となり、中心街にも近い好立地。高齢者
や家族が安心して暮らせるようサポートしていきたい」と話している。
それは公園を使った地域住民との交流だという。最近、随分
老人ホームだからとは言え、縛り付けないような経営手法を
取るところが徐々に増えてきている。この公園や地域の中の
ホームの発想はスウェーデン的で面白い。
あくまで介護のサービスはサービス、という割り切りがある。
それをプラスアルファで得て、その上で外に行くのは(ある
程度)自由だよ、というほうがストレスはかかりづらい。
あとどれだけ老人ホームを老人ホームじゃないように見せる
仕掛けは考えられるだろうか?