働くシニア

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世界の高齢者

アメリカ国内の多くの高齢者は定年年齢になっても、引退し
たくないと考えているが、その年代の人の職業斡旋非営利団
体(NPO)がある。1965年に創立された「エキスペリアンス・
ワーク」で、全国におよそ350人のスタッフが、55歳以上の
職業訓練と就業斡旋する非営利団体として活躍し、年に
125,000人以上の人の援助している。シニア地域サービス
雇用プログラム(SCSEP)が有名。

アクティブなシニアにとっては当然、「定年」という概念は喜ばしい
ものではない。むしろ有り余った活力を生かす場所が無いために、由々
しき問題ですらある。

アメリカ国内の65才から69才の労働者の割合は、AARP統計に
よると、1985年の18%から28%まで増大した。AARPが2003年
9月の調査では、45才以上の1,500のアメリカ人の69%が退職
の年齢でも働く予定という。労働統計局によれば、50歳以上の
労働者数は、2003年から2012年まで34%増加、1250万人の労
働者の増加が予測されている。同じ時期の16才から49才の労働
者数の伸びは3%というから、これは先進国の宿命か。

しかし、抑え付けられたり、無理だといわれるとそれを覆そうと
するのもこの世代の特徴かもしれない。日本でもアメリカでもそれ
は共通しているが、特に日本の団塊の世代は学生運動やロックの文化の
中で育っており、無理、という言葉を嫌うし、自分と「お爺ちゃん・
おばあちゃん」のイメージを同化させない人がほとんどなはずだ。
市場は基本的にニーズに光を当てることで生まれる。こういった職業支援
ビジネスは今後、npoだけではなくあらゆる形式で出てくるだろう。

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