「消費が美徳」の洗礼を受けたアクティブシニアの世代

キーワード:シルバーエンターテイメント

昔の高齢者層と今の高齢者層とはパラダイムシフトが起きている。
それは、消費は悪であり、倹約をするべきだという高齢者像から
消費はむしろ美徳であり社会に貢献すべきだという高齢者像への
パラダイムシフトである。

これまでの高齢者とニューシルバーの大きな違いは、
生活意識、価値観の違いだ。物心がついたときの
豊かさの度合い、受けた教育、働きはじめたときの
状況などの生活体験で、意識は形づくられる。

日本が高齢社会を迎える前から人口ピラミッドの形を崩して
いたのもこの世代で、常に妙に目立つ出っ張りとして存在し
ていた。ベビーブーマー、ハイティーン、ヤング、ニュー
ファミリー。団塊の世代は、常に大量消費のメーンターゲットと
されてきた層であり、テレビ、自動車、マンションを次々と
購入し、消費者として日本の産業を支えてきた世代だ。
彼らがこれからのシルバー、ニューシルバーを考える上での
対象世代ということになる。一般的な意味での高齢者に到達した
一九三三(昭和八)年生まれにしても戦後の消費ブームを
支えてきた世代であり、団塊の世代が日本の消費の牽引
(けんいん)役であったことは言うまでもない。彼らに
とっては「消費が美徳」であり、「倹約は美徳」であった
これまでの高齢者と生活意識が大きく違う。

消費が美徳のメンタリティーの世代に対して、どんな仕掛けが
可能だろうか?

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