「席を譲らなかった若者」

キーワード:シルバーエンターテイメント

今、blog界で話題になっているtopicがある。
そのblogのあるエントリーはコメント数が400を
超え、トラックバックも200を超えている。
しかも話題が「席を譲らなかった若者」について。
通常はスポットライトが当たらない分野だが、多くの
反響を呼んでいる。
その内容はある若者が高齢者に皮肉っぽく席を譲れと
遠まわしに言われ、それに対して若者が反論をした、と
いうもの。その反論が凄まじい。
http://rakudaj.seesaa.net/article/3130212.html

「あんたたちさぁ、山は歩けるのに電車では立てないの?
それっておかしくない? 遊んできたんだろ? こっちは
これから仕事に行くところなんだよ。だいたいさぁ、俺み
たいなヤツが土曜日も働いてあんたたちの年金を作って
やってるんだって分かってる? 俺があんたみたいな
ジジイになったら年金なんてもらえなくて、優雅に山登
りなんてやっていられないんだよ。とにかく座りたかっ
たらシルバーシートに行けよ」

この意見に対して、賛同をしているbloggerも多いようだが、
私は悲しかった。それは違うよなあ、と思った。高齢者はこれを
聞いて黙ってしまったらしい。悲しい。
ここにも年齢を重ねることに悲観的になる若者がいる。
年を重ねることに優雅さをイメージできていないこと、
これがこの問題の本質だと思う。つまり、年齢を重ねるとこんな
いいことがある、という思いの共有がされていないためにそれが
今現在年を重ねている高齢者に対する敵対的な態度や年金制度の
問題への差別感を生んでいる。
おいおい、待ってくれよ。高齢者になること、それ自体で優雅に
過ごして当然な社会でいいじゃないか、というのが私の基本的な
考え方だ。確かに年金はもらえないのは明白でそれは国の失策の
せいとも言えるし、高齢者と若者の間の乖離現象も起こって当然。
しかし、そうじゃないvision共有をしたい、と私は考えている。
日本においての高齢化に対するネガティブな概念を少しずつ下げて
いき、「あ、高齢者になることって悪くないな」と思えるような
施策を打ち出したい。
そのうちの一つがひこうき.netであるし、コンサルティングである
し、このblogである。日本は高齢化のオピニオンリーダーだが、
そのチャンスを生かせていない。世界に注目される日本が世界に
発信しているのは高齢社会の闇の部分ばかりだ。
もっと光の部分を発信したい!これが私の基本的な考え方である。
あなたにとって高齢社会の理想の形はどんな社会ですか?

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