ディズニー社が仕掛けているシニアタウン「セレブレーション」
キーワード:シルバーエンターテイメント
ディズニー社とシニア。あまりイメージが結びつかないキーワードだが、
意外にもディズニーもシルバーエンターテインメント企業である。
フロリダ州のディズニーワールドの横に隣接する2万haの敷地に
展開するニュータウンは住宅戸数8千戸、人口1.5万人の街。
しかも、家の造りも面白い。1940年代までのアメリカでよく見られたフロント
ポーチ付きの家なのだ。
家の玄関の両わきに屋根付きの広いベランダ(ポーチ)があり、
そこで隣近所の人とおしゃべりしたり、いすに座って道行く人をなが
めたりできる。映画のシーンに出てきそうだが、車社会の到来と急
速な都市化、宅地開発で、そうした家は姿を消してしまった。
しかも、基本的には「歩ける街」を重視している点も面白い点だ。
家の造りだけではない。約二十平方キロの宅地用面積を四つのエリア
に分け、車を使わず、歩いて暮らせる街を基本に据えている。
歩ける、ことは今までの車社会ではあまり感じられなかったコミュニケー
ションの活性化にも繋がっているようだ。街の中には幾つも公園が作られ、
散歩用の小道もある。その歩き先で、ついつい立ち止まり、話し込む。
はじめからそういう設計である。素敵だ。
さらに極めつけは、孫の来訪。
そう、横にあるのはディズニーワールド。
孫が喜んで遊びにやってくる。おじいちゃん、おばあちゃんのとお家は
ディズニーワールド。こんな素敵なモチベーションは無い。
シルバーエンターテインメントは益々、これから重要になってくるであろう。