フィリピンでは高齢者に割引をしないと罰金。

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すさまじい福祉国家が意外にも身近にあった。
なんと、フィリピン・・・。
フィリピンの社会福祉開発省(DSWD)は、2004年7月13日「高齢者に
割引ができない事業所には、罰金が課せられる」と警告した。
『フィリピンスター』(7.14)によると、ソリマン社会福祉開発省長官は、
先の議会に通過した高齢市民運動2003(共和国運動RA9257)により、
「高齢者は、政府からより多くの利益が得られ、 ビジネス関係者は高齢
者のために法律に従うようお願いする 」と述べたという。
フィリピンには、60才以上の人はおよそ520万人いる。人口8400万人の
6.4%である。今後高齢者は、薬店、病院、ホテル、レストラン、斎場と
乗物料金で20%割引が利用できる。この場合、それぞれの地方自治
単位で身分証明書を発行してもらうことになる。
割引をしなかった場合の罰金額は10万から20万ペソ(1ペソ=2.1円)なので、
なんと20万円から30万円に上る。すごい福祉政策である。
割引。この考え方とシニアというのは親和性が高い。
アメリカでは、この割引制度の統括的なリンク集を構築したポータルサイトまで
ある。
年齢で区切ることの意味、が明確なメリットになるのは?
シニアマーケッターは逆説的にそう考えることがあるが、割引は一つの答えだろう。

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