スローライフへの反乱

キーワード:人物・団体インタビュー

ご隠居生活・・・。引退後のゆったりとした生活・・・。やらなくていい家事・・・。
これらは全部高齢者の生活を傷つけてきた。こうしたキーワードが「介護の
サービス化」によって、ある意味完璧に機械的に処理されてしまったのである。
面倒臭いことも、大変なことも、実は自分を支える刺激であったのに、その刺激を
無くすことにお金を払っている。それが究極的には今の現状だ。
そんな中、セゾンカードのCMはまるでこういった「スローライフブーム」に反乱を
するかの如く、だ。
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静岡在住の野末 実さん(68才)がそうだ。彼はCMの中で大車輪を披露する。
そして浮かび上がる文字が「永久不滅カードセゾンカード」。
そうなのだ。「高齢者」というのは「記号的」である。「高齢者」というイメージが
先行して実際の高齢者像とは離れた別の存在になりつつある。
果たして誰が高齢者を
○大車輪が出来る、と思うか?
20時間の漂流も、力強く泳ぎきり生還すると思うか?
自転車で2400キロ走破するだろうか?
ホストになっていると思うだろうか?
高齢者は決して、「スロー」な存在ではない。
そろそろ、反乱を起こす時が来たのではないか?
スローライフへの反乱。
そのためにはやりたいこと、欲望を我慢してはいけない。
押し付けられたレッテルへ、反旗を揚げるのだ。

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