「シニア大樂」の挑戦
キーワード:人物・団体インタビュー
シニアは社会的弱者じゃない。むしろ、社会的熟練者だ。そういった考え方が
シルバーエンターテインメント流である。今回はその考え方を実践しているNPOを
発見したので取材させて頂いた。その名も「シニア大樂」。
「はじめは小さなコミュニティーだった。しかし、新聞で取り上げられ、
一気に講師数は拡大。300人近くまで膨れ上がりました」
NPO法人「シニア大樂」副理事長の藤井敬三氏はそう語る。
「シニア大學」ではシニアを弱者として捉えるのではなく、人生の多岐を経験した
講師陣である、と捉え、企業に派遣をしている。確かにそうだ。人生60年、70年、
経験値が高ければ高いほど、その経験自体が貴重な価値になる。
心理学的なアプローチでは、若者に対しては未来の希望を語り、高齢者に対しては
「今までの人生の賞賛」をするのが良いとされるが、その部分の効果も見逃せない。
自分のことを必要とする人間は講師と名乗ることで多く出てくる。
本来、シニアの原義は「ローマの経験を詰んだ誇り高き戦士」である。誇りは
経験によって生成される。経験によって培われた経験を講師という形で生かし、
シニアにもっと活躍してほしいという。
「60才で退職された方の労働力が余っている。そこの『労働力の吸収』をNPOが行い
社会貢献したいのです。」
このNPOでは、現在、シニアの講師や興味のある企業を募集している。
お問い合わせは藤井氏(Tel:03-5484-6852 fax:03-5444-4323)まで。