『ボランタロース』が町にやってくる。
キーワード:シルバーエンターテイメント
ボランタロースという言葉をご存知だろうか。
ボランティアとサンタクロースを合わせた造語だ。
一人身のシニアに対して、中学生がプレゼントに手紙を添えて、
贈る。そんな素敵なことをしている中学校がある。
はとり中学校(名古屋市中川区服部二)の生徒たちが、アルミ缶回収の
収益金で地域の独り暮らしのお年寄りにプレゼントを贈り続けている。
クリスマスにちなんだ恒例行事で、名付けて「ボランタクロース」。
約二十年間にわたる地道な活動が評価され、十八日、アルミ缶リサイクル
協会(東京)からアルミ缶回収優秀校として表彰された。
中日新聞
非常に面白い行事である。アルミ缶回収し、そのお金でシニアの方にプレゼント。
しかも名前が泣かせるではないか。ボランタクロース。
実にセンスがいい。
こういった学校と地域の取り組みはおもしろい事例が多い。
たとえば、小学生と一人身のシニアの例。
小学生は携帯を持ちたいが、なかなか持つことが出来ずにいた。
一人身のシニアは色々とこまごましたことをやってほしかったが、
頼めずにいた。
その両者の間にNPOが入り、まず、小学生に「携帯をあげよう」と
言った。小学生が喜ぶとこう言った。
「ただし、その携帯にシニアの方から連絡が入ったら助けにいくように」。
こうして、小学生たちは念願の携帯を手に入れ、シニアはその地域の
小学生ネットワークを手に入れた。
学校との距離のとり方が、そのままおもしろい社会貢献につながることは
大いにありうる。少しのやさしさがつみあがると、大きなインパクトが生まれるのだ。